ヘルスケア

医者が教える!カラコンをはじめて使うあなたに知っていて欲しい5つのこと

こんにちは、今日はカラコンがテーマです。
コンタクトレンズを初めてつけるよ、というときは眼科に行く人結構多いですよね。

ただ、今やどこでも買えるカラコン(特に度なしの場合)をはじめてつけるときって、わざわざ眼科に診てもらってから始めるよって人はなかなか少ないんじゃないでしょうか。
誰でもできるおしゃれアイテムだけど、大切な目に入れるもの。
眼科に行こうかな?
とか
行くのはめんどくさいけど医者の話なら少しは聞いてみたいな、という人
是非最後まで読んでもらえると嬉しいです。

基礎知識

まずはコンタクトにまつわる基礎知識から紹介しましょう。
コンタクトのパッケージにはよく、たくさんの数字や英語が書いてありますね。
見たことない方はそういうものと思ってここでは進めてください。

これは、コンタクトの情報を示す貴重なものです。
自分にあったコンタクトを装用するためにもきちんとその意味を理解して、正しく使いましょう

あたり前ですが、世の中にはいろいろな視力の人がいますね。
遠視、乱視、近視、老視(視力、というより調節力障害ですがここでは割愛します)

これら一人ひとりが違う”度数”の目をもっているために、コンタクトには度数が必ず表記されています。
度なしのカラコンの場合は0.00、矯正ありの場合は+1.50や-4.75などといったように+か-のあとに数字が小数第二位までの0.25刻みで表記されています。
+が遠視、-が近視を表し、数値が大きくなるほど矯正がきつくなります。(とくに近視の場合は、数字が大きいほど目が”悪い”ということですね)

大体のコンタクトが、遠視の場合は+5.00まで近視の場合は-12.0までの種類があります。

そして乱視の人だけはこの後にAXという数字がつきます。
AXIS(乱視軸)という意味で、乱視の角度を示し0°~180°まであります。
これは少し難しいので乱視のある方は、眼科に直接相談するのが良いでしょう。
ネットや量販店で購入したいと伝えれば必ず教えてくれます。

ここで一つ覚えておきたいことが、眼鏡の度数とコンタクトの度数は違うよ、ということです。
だいたいは眼鏡のときより1,2段階低い矯正(-3.50なら-3.0か-3.25)のものを付けるケースが多いです。
矯正力が強すぎるレンズは「過矯正」といって目に大きな負担となってしまいます。
これは視力測定のときによくある、”緑と赤の線どちらかくっきり見える方はありますか?”と聞かれるあれで簡単に調べることが出来ます。

いまのレンズがあっていないよ、という人や自分の視力が全く分からないよという人にはぜひ眼科でのコンタクト処方をおすすめします。

コンタクトには度数の他にBC、DIAという大切な数字があります。
まずDIAというのは「Diameter(ダイアメーター)」の略で、
コンタクトレンズ全体の直径を指します。

一般的には14.0mm~15.0mm程度のものが多く、
ご自身の瞳のサイズによって適した大きさが変わります。
(補:瞼の開き具合や実際の眼球の大きさのことです)

大きすぎると装着しにくくなり、また目を覆う面積が大きすぎるために目が酸素不足に陥ってしまうというデメリットもあります。逆に小さすぎると目のなかで動いてしまったり、外れやすくなってしまったりするということがありますので、ちょうどいいDIAのコンタクトレンズを選ぶ必要があります。

一方、BCという値はベースカーブといって眼球の曲がり具合を示した数字です。

細かいことはおいておくとして、
BCの数字が大きいとカーブがゆるく、逆に小さいとカーブがきついということを表します。
8.3mmとか8.5mm程度が最もメジャーですのでこのあたりを目安にするとよいでしょう。
目が大きい(眼球が大きい)人はカーブが緩い傾向にあるので、BCも大きいことが多いです。

このBCが合っていないものを選ぶと、ゴロゴロしたり外れたり、
また目に傷をつけてしまう恐れもあるので、こちらもしっかりと自分にあったBCのレンズを選びましょう。

BCは残念ながら自分で測ることができないので、眼科での測定が必要となります。
眼科でよくやる”気球を見てください”という検査(オートレフラクトメーターといいます)で簡単にはかることが出来ます。
ただ、これらDIAとBCは度数ほど選べる選択肢がなく、
選べるとしても2パターンくらいなので、実際に試してみて自分に合ったものを使うというのでもよいでしょう。

最後に、カラコンで一番大事な着色直径の話を紹介して基本事項は終了です。

着色直径とはその名の通り、レンズに色がついている部分の直径を表していて、
付けたときの印象に一番関わってきます。
カラコン初心者の人やナチュラルな感じが好きな方は13.0mm程度、目をパッチリ見せたい方は13.7mm以上、中間あたり で最も多いのが13.5mm前後といった具合です。

同じデザインで着色直径が3,4パターンあるような商品もあるので詳しくは通販サイトなどを参照ください。装用例なども写真で掲載されており、文字で説明するより理解しやすいでしょう。

着色内径という中心の色のついていない部分の大きさを示す数字もなかには表記がありますが、
視野に色や模様が入ってしまわないような規定があるので特に気にする必要はありません。

ここで皆さんに1つだけ。

眼科の受診はしないよという人であってもコンタクトレンズは必ず信頼できるサイトおよび店舗で購入してください。また、出来れば大手コンタクトメーカーが販売しているカラコンの使用をおすすめします。
値段を抑える目的に一昔前の素材を未だに使っているカラコンも少なくないですし、ずさんな加工であればレンズに凹凸ができ目の表面に傷がついてしまう可能性もあります。また、着色料に関しても注意が必要です。
アメリカ眼科学会(AAO)が、(仮装のためにカラコンの装用が増える)ハロウィーン前に眼科医からの警告、という声明を2015年に出しましたが、
・通販で購入可能なカラコンの中に鉄や塩素などの有害な化学物質を含む着色料を使った製品が見つかったこと
・粗悪品のようなカラコンが流通しており目に悪影響を及ぼす危険性があること
これらについても注意勧告をしています。

興味のある方はリンクを貼っておくので参照してみてください。
https://www.aao.org/newsroom/news-releases/detail/halloween-warning-from-ophthalmologists-over-count

次の項目でもたくさん解説しますが、コンタクトレンズは目に入れる大事なものです。
あなたの大事な目を守るためにも、品質のよいものを信頼できる機関から購入することは大切ですよね。
大手のコンタクトメーカーが販売するカラコンが絶対におすすめです。

思わぬ合併症も…

基礎事項については理解していただけたと思うので、
ここでは気になるコンタクトレンズの危険性を説明していきます。

ここで1つ、問題です。

コンタクトレンズの危険性は次の医療機器のうち、どれと同じくらいでしょうか??

①補聴器
②注射器
③ペースメーカー
④輸血セット


目と耳だし①かな?と思ったあなた。
残念でした。

正解は③心臓ペースメーカーです。

ちょっと意外な答えではないでしょうか?

医療機器にはリスク分類という危険性のランク分けがあって、
コンタクトレンズは度なし度ありにかかわらず
ペースメーカーや除細動器と同じリスクⅢ 高度管理医療機器と呼ばれる医療機器に分類されています。
やはり目の中にいれるもの、しっかりとした管理が必要であるということを分かっていただけましたか??

それではよくある合併症を順に紹介します。

巨大乳頭結膜炎

これはコンタクトレンズの長時間装用によって発症する可能性のある病気で、主な症状は目のかゆみ、 充血、目やになどです。
巨大乳頭という名の通り、瞼の裏に大きなぼこぼこができるのがこの病気の特徴で、このぼこぼこによってコンタクトが上にずれてしまうこともあり、治るまでコンタクトの使用はできません。

この病気はアレルギーによるもので、コンタクトレンズに付着した汚れ(主にたんぱく質)に対してのアレルギー反応と長時間にわたってコンタクトレンズをつけることによる物理的な刺激が原因と考えられています。

比較的軽症なものは、コンタクトを中止して目を休めることで自然によくなりますが、症状に応じて抗アレルギー薬やステロイドの目薬を使った治療が必要になることも多いですので、早めの眼科受診をおすすめします。

レンズの洗い方や目にあったレンズ選びなども併せて相談するとよいでしょう。

角膜上皮障害

コンタクトレンズに関係する病気で最も頻度が多いのが、こちらです。
とはいっても目の表面の傷などを含めた広い言葉なので、当たりまえといえば当たりまえですね。

コンタクトレンズを汚れたままで使っていると目に細かい傷がついたり、水ぶくれのような状態になることがあります。
こうした状態で、コンタクトレンズを外したあとに角膜の表面も一緒にはがれてしまうことがあり、この場合は目も開けられないような激痛が走ります。

この状態になると、必ず眼科に行くのである意味安心ですが、こうした角膜の傷はなかなか治らないのと、まずめちゃくちゃ痛いのでとにかくならないように心がけることが必要ですね。
想像するだけでも痛々しいです。

またコンタクトレンズによるドライアイも上皮障害により起こります。
これは通常なるようなドライアイと違って、部分的なドライアイを来すため独特のゴロゴロ感が特徴です。ソフトサンティアなどの人口涙液と呼ばれる防腐剤の入っていない目薬をして対処する他、レンズの変更が必要となることも。

こうしたドライアイに気づかずに、市販の目薬などを使いつづけているとどんどん悪化してしまうのでいつもと違う違和感やいわゆる”かわき目”に気づいたら早めの眼科受診をおすすめします。

こういった上皮障害、タイプによっても対処法が異なりますが、原因はだいたい同じです。
汚れたレンズの使用と長時間装用、そして酸素透過性(酸素を通過させる量)が低いレンズの使用です。
これはレンズの材質や先ほど出てきたDIAにもよるのですが、
心配な方はぜひ「自分の使っているレンズは大丈夫ですか」と眼科の先生に聞いてみてください。

角膜感染症

コンタクトレンズの合併症の中で、最も危険なのがこれです!
絶対になりたくない(ほかのもそうですが…)のがこの角膜感染症です。

しかし、最近日本でも、角膜感染症はとっても増えています。
これはコンタクト人口の増加やカラコンの普及、装用開始年齢の若年齢化などで納得はできますが、それほどまでにコンタクトの正しい知識が広まっていないということですね。

今日はコンタクトの正しい知識を嫌というほど身に着けて、感染症をなくすためにもお友達や周りの方にもよくよく説明してもらえると嬉しいです。

主な原因は、こちらも同じ。
汚れたレンズの装用と長時間の装用ですね。

先ほど説明した上皮障害があるところに汚れたコンタクトレンズをつけると目の中に感染が起こります。角膜上皮は本来角膜表面を保護する効果がありますが、それが破れていると細菌たちはこぞって侵入していきます。

多くは洗浄などのレンズケアが上手にできていないといった理由で、細菌などの微生物がコンタクトケースの中で繁殖していくことで、感染力を高めます。

最近は保存液と洗浄液が一緒になったもので洗っているという方も多いですが、強い微生物であれば殺菌できない可能性がある、ということが近年問題にもなっています。
必ず分ける必要はありませんが、”しっかり手洗いをしてから洗浄力の高い液でこすり洗いをする”ということを心がけてみてください。これは後でも少し説明します。

さて、大変怖い角膜感染症ですが、主な種類は2つです。

緑膿菌とアカントアメーバという微生物で、普段聞きなれない方が多いかもしれませんがどちらもそのへんにいるようないわゆる”ふつう”の微生物です。これらは通常感染をきたしませんが、先ほども説明したような角膜の傷をきっかけに侵入して、感染を起こします。

緑膿菌の特徴としては、急激発症と急速進行です。症状としては目の傷み、目やに、充血などがありますが、いずれも通常のアレルギー性角結膜炎と違ってより症状が強いです。重症になると目の中に白い膿がたまることもあり見た目にもインパクトがあり、重症です。

対してアカントアメーバは比較的ゆっくり進行します。ヘルペスの感染による角膜の損傷ともよく似ており、診断・治療も難しい病気です。不衛生なコンタクトレンズの装用は自分でなかなか気づきにくいですが、白目の充血や目やに、目の痛みなどがある場合は感染の可能性もありますので、必ず専門機関を受診してください。

どちらの感染も最悪の場合、失明に至ります。点眼のみの治療で完治するケースもありますが、入院して点滴をしなければならない、ということも少なくないでしょう。

繰り返しますが、必ず早めに眼科を受診してください。
かなり、ヤバイ病気です。

角膜内皮障害

今度は内皮、上皮よりも少し内部の話ですね。
角膜内皮細胞というのは、角膜(黒目の一番表面の透明のところ)の中の水を排出して、
角膜がずっと透き通っていられるように働いています。

これがないと、角膜は白く濁ってしまい視界もぼやけてしまいます。
そのため大変重要な働きをもつ細胞なのですが、1つ厄介な特徴があり、
この細胞は一回なくなると二度と再生されません

加齢やストレスによって減少することが知られていますが、
コンタクトレンズの長時間装用や酸素透過性の低いレンズ装用によっても減少してしまうので注意が必要です。
健康な人であれば3000個/mm²前後ありますが、500 個/mm² 以下にまで減少すると角膜に水ぶくれができ、
水疱性角膜症という角膜移植を受けないと視力が回復しない病気になってしまいます。

これは自分で調べることが出来ないので定期的な眼科の受診が必要になります。
スペキュラーマイクロスコープという名前の検査で、言わないとやってくれない眼科もあるので内皮細胞を調べたいとの旨を伝えて定期的にチェックしましょう。

以前受けたけがなどによっても減少しますし、測る場所によっても異なりますが、
一般的に2000 個/mm² を下回ってくると注意が必要といわれています。
長時間装用する方であれば半年から1年に1回程度は内皮細胞をチェックしたいところです。

眼瞼下垂

意外や意外、瞼が垂れてしまうという不思議な合併症もあるのです。
美容やアンチエイジングの面からもこれは大きな副作用ですね。
女性の皆さん、要注意です。

詳しいことはまだ分かっていませんが、コンタクトを付けるときに瞼を繰り返し引っ張ることによる消耗や目に直接あたる物理的刺激などが原因といわれています。

なぜかハードコンタクトをつける人に多いとか。
こればかりはコンタクトの変更や中止しか手段はありませんが、長期間にわたって続いていると元に戻らなくなることも。

やや専門的な話ですが、通常の眼瞼下垂と異なり右と左で差があるのが特徴といわれています。
瞼が重いな、目のしわが増えてきたな、という人は早めに病院で相談しましょう。

以上、気になるコンタクトレンズの危険性を紹介しました。
ちょっと怖いことを言いすぎましたかね。

ただ、コンタクトレンズってほんとは怖い面もあるんだな、ということが少しでもわかってもらえたらうれしいです。
それでは、こういった怖い病気にならないために、
正しいレンズケアの知識を身につけましょう。

レンズケアの正しいやり方は?

正しいレンズケアを見つけて、カラコンを安全に使いましょう。
今回は、目からレンズを外してからつけるまでをご紹介します。
レンズケア、ということで今回はワンデーではない繰り返し使うタイプのレンズについての話と考えてください。

まずは、手洗い!

まずは必ず、石鹸で手を洗いましょう!
石鹸による手洗いは比較的大きな汚れを落とすことが出来ます。
出来れば2分程度しっかり洗うと安心ですね。

つけるときも外すときも必ず手洗いをお忘れなく。

しっかり20回こすり洗い

手のひらにレンズをおいてしっかりこすり洗いをしましょう。
このときは必ず洗浄液を使ってください。
ここでも、信頼できる大手メーカーによるものを購入すると安心ですね。

しっかり20回を目途にこすり洗いをしてください。
この過程が不十分だと汚れ(たんぱく質)によって巨大乳頭結膜炎になってしまったり、感染の原因となったりします。

レンズをすすいで消毒・保存

しっかりとこすり洗いしたあとは洗浄液をすすいで、保存ケースに保存しましょう。
ハードコンタクトレンズであれば、このあと煮沸消毒の機械に入れて消毒・保存することが望ましいですが、ソフトコンタクトレンズでは洗浄・消毒液を使った化学消毒が一般的です。

必ず守ってほしいのが、すすぎは消毒液をつかっておこなうということです。
絶対に水道水を使って洗浄液をすすいではいけません。
前に出てきたアカントアメーバの繁殖の主な原因となります。

そして、出来れば過酸化水素水という成分の消毒液がおすすめです。
これは色が変わったら消毒が出来た、という合図で分かりやすいですし洗浄液とセットになったものよりも殺菌力が強く感染症対策としても有効です。

このあたりはメーカーのHPなども参照してみてください。
もう一つやってはいけないのが、消毒液を薄めて使うということ。
これはもうお分かりですね。
開封後2カ月以上経過した消毒液も衛生面からして使わない方がベターです。

こうしてきちんとすすいでから、消毒液を満たした保存ケースにいれて保存します。

コンタクトをつける

十分な時間、消毒液の中に保存したコンタクトをつけましょう。
このときも、石鹸による手洗いをお忘れなく。

爪の長い女性などはここでようやってしまうのが、爪でレンズをつかむということ。
破れやすくなりますし、爪の中の菌を付けてしまうことにもなります。

必ず、指の腹でレンズの中央をおして指の頭につけるようにしてレンズを指にのせます。
指の腹でひっかけてケースから出すと、ケースの縁でレンズを破損してしまうことがあるので指の腹につけてやさしく出すよう心掛けてください。

新しくレンズを開封してつかうときも同じようにして指に乗せてください。
またケースを傾けて手のひらに出すという方法も簡単で有効です。

指先につけたらもう片方の手の指先にレンズを載せ替え、レンズの裏表を確かめます。

レンズの裏表の確かめ方は、レンズのパッケージなどにも表記がありますがレンズのカーブが自然になるように指先に乗せましょう。

そのまま反対の手で目をしっかりと開けるようにしてレンズを目に乗せましょう。
慣れている方は失敗なく一度でつけられると思いますが、初心者は何度か失敗してしまうこともあるかと思います。
このとき、顔につけた方の手は不衛生になっているのでレンズを触る方の手と顔を触って目を開く方の手をしっかり区別して混じらないようにしましょう。

そしてレンズを付けたら、コンタクトケースをしっかり消毒液で洗うことをお忘れなく。
洗った後はフタを開けたまま自然乾燥してください。
水道水や石けん水で洗うこと、濡れたままフタをしておくことは厳禁です。

どうでしたか。
ここまでがレンズを外してから、レンズをつけるまででした。
レンズをしっかり消毒して、清潔な手で付けるということを必ず心掛けて感染症を防ぎましょう。

コンタクトにまつわる気になるQ&A

それではコンタクトにまつわる気になることをQ&A形式でご紹介しましょう。

コンタクトを付けているときに目薬ってしていいの??

これは結構多くの人が気になる質問でしょうか。
私も医師として病院にいるとよく聞かれる質問のひとつでした。

これは目薬に入っている防腐剤の量と種類によります。
コンタクト用の目薬、として市販されているものは防腐剤がマイルドになっているものなのです。
防腐剤の入っていないソフトサンティアなどの人口涙液に関しては全く問題ありません。

眼科で処方される目薬の多くにも、防腐剤は入っていますが量は少ないためレンズを付けたまま使うことができます。
防腐剤の量が少ないため開封後2カ月以上たったものに関しては使用期限前であっても捨ててください。

A. 
眼科から処方されたもの、ソフトサンティアなどは基本OK。
心配なときは眼科に相談しましょう。

ワンデーコンタクトって洗って何度も使って大丈夫?

これもよくある質問ですね。
長く使っちゃうひと意外と多いですよね。
コンタクトを買いに行くのって結構おっくうだったり、経済的な理由だったり。

正直な話、可能ではありますし、トラブルも少ない印象です。
なかなか攻めた回答になってしまいましたね。

しかし!
何か起きてしまったときに保証が全く受けられないことは大きなネックです。
適正に使用することで、万一不良品の混入や製品トラブルがあったときに適切な補償を受けられるのです。
なので、しっかりとした使用を心掛けて定期的な眼科通院をおすすめします。

これと同じような質問で、レンズをつけたまま寝るのは大丈夫ですか?という質問がよくあります。
こればかりは絶対にやめてください。
目が酸素不足になり、上で説明したような上皮障害のリスクが高くなります。

A. 
万一のために、コンタクトレンズは適切な使用を。
夜間は必ず外して寝ましょう。

結局、カラコンを買う前って眼科に行った方がいいの?

結局のところ、カラコンを買う前は眼科に行った方がいいのでしょうか。
これは難しい質問ですね。

医師としては眼科に行ってきちんと処方を受けてからカラコンやコンタクトレンズの購入をおすすめしたいところなのですが、正直待ち時間も長いし眼科に毎回行くのは面倒ですよね。
実際、ちゃんといっているよという人はなかなかいないのではないでしょうか。

度なしカラコンであっても高度管理医療機器であることはすでにお話しましたね。
だからと言って、毎回2時間待って眼科に行って処方を受けてくださいといってもなかなか納得できませんよね。少しずつお話します。

結論から言うと、眼科に行くのには理由が3つあります。

①適切な視力、BCを計測する
これは自力ではできないので仕方ありません。
過矯正の話は前にも出てきましたが、適切な視力のコンタクトを装用しないと目に負担がかかってしまいますね。

②感染症など病気の治療および早期発見
いつもと目の状態が違うときには必ず眼科を受診してください。
上のところでたくさん説明しましたね。失明の可能性も十分あります。
すぐに医療機関を受診して、適切な治療を受けてください。

目やに、充血、視力低下などがある場合は、はやめの診察を!

③角膜内皮細胞の測定
これも合併症のところで出てきましたね。
角膜内皮細胞は酸素不足で減っていき、コンタクトの長期装用では注意が必要なのでした。
それも再生しない!
これは絶対に定期的な診察をおすすめする一番の理由です。
半年から1年に1回のペースで定期的にチェックしましょう。

以上が眼科を受診してほしい理由でした。
やみくもに眼科受診は大切です!といわれてもいつ行けばいいの?何しにいけばいいの?
となりますよね。
こうしたことをきちんと理解して適切な眼科受診をお願いします。

A. 
①レンズが目に合わないとき
②目やに、充血、視力低下があって感染症が疑われるとき
③角膜内皮細胞を定期的にチェックするとき

必ず眼科の受診をお願いします!

近視が治るコンタクトがあるって本当??

少し話がずれますが、レーシックや眼内レンズといった近視矯正の話ですね。
ただ、コンタクトをつけるだけで近視が治るとはどういうことでしょうか??

正式にはオルソケラトロジーといいます。
通常でも、コンタクトを付けると外した後も眼球の形が少し変わり、屈折力(視力)が変わるということがいわれています。
これを応用したのがオルソケラトロジーで、意図的に眼球の形を変え近視矯正するというメカニズムです。
ただこれの効果は一時的なので、寝る前にレンズを付けて長時間使うことで眼球の形が変わり、起きた後日中の視力が良く見えるということになります。
また普通のレンズと同じように付けているときでも良く見えるので便利ですね。
メリットとしてはコンタクトを付けるだけなのでお手軽ということ。
なるべく若いひとにおすすめの治療法です。

保険がきかないので自費診療になりますが、1つ5万円前後で作成可能なようですので興味のある方は”オルソケラトロジー+お住まいの地域”で検索してみてください。

A. 
オルソケラトロジーといってコンタクトレンズで意図的に目の形を少し変えることで一時的に近視を矯正する治療法がある

遠近両用コンタクトレンズってなに??

近年、遠近両用の眼鏡などもふえていますね。いろいろな種類がありますが、最も簡単なのは眼鏡の上半分が遠くを見るようのレンズで、下半分が手元を見るレンズといったように分かれているものでしょうか。

この技術を応用したのが遠近両用コンタクトレンズです。
中心が遠くを見るようのレンズ、周りが手元を見るようのレンズとわかれているものや、
遠くと近くどちらにもピントがある多焦点レンズというレンズで、使う人の頭で近くをみたり遠くをみたりと切り替えるタイプの2パターンが王道です。
前者はまだ理解できますが、後者はちょっと不思議な感じがしますよね。

まだまだ発展ある分野ですが、1つのコンタクトで手元も遠くもみれたらとても便利ですよね。
とはいってもここはカラコンの説明から入ったのであまり関係のない話でした笑

ご両親や先生にも教えてあげると喜ぶかもしれませんね。

A. 
遠近両用コンタクトレンズは最近増えてきている
それにより近視、遠視、老眼と眼鏡・コンタクトを使い分ける必要がなくなる(かも…!)

最後に…

だいぶ長い記事となってしまいました。
カラコン入門のひとからコンタクト上級者まで、幅広い方がいると思いますが、これを機に正しいコンタクトの知識を身に着けてもらえると嬉しいです。

眼科に行けよ、っていわれてじゃあ行こうとはなかなかなりませんよね。
医師である私もそうなのですから、当たりまえです笑

以下、まとめです。

  1. 信頼できるメーカーのコンタクト・カラコン・ケアグッズを使用する
  2. 正しいレンズケアを身に着ける
  3. いつもと違う目になったらすぐに眼科に行く
  4. 内皮細胞の計測、視力の計測は定期的に
ABOUT ME
そう先生
慶應義塾大学卒の都内勤務医。医療情報を一般の人にもわかりやすく、そして「とにかく健康に生きる」をモットーに日々情報を発信していきます。フリーのライターをしながら教育ベンチャーのお手伝いなんかもしています。